さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。
ロンドンパスというのがあって、優先入場できるということで、オンラインで買ってみる。意外に、購入が難しく、時間がかかってしまう。しかも、かなりの観光客がロンドンパスを持っているため、優先入場の効果はあまりなかった。入場料の元はとれなかったので、この旅行に限っていえば、買う価値があったかは、難しい。それでも、優先入場できなければ、もっと待ったかもしれないので、時間のない旅行では、あってもいいかも、というくらいの価値だろうか。
セント・ポール大聖堂は、ダイアナ妃が結婚式をあげた場所でもあり、ドームがあって上へ登れる場所であり、ロンドンパスも使える。最寄り駅は、St. Paul’s駅。降りてすぐである。ここは、あまり待たずに入ることができた。
お目当ては、ドームへ登ることである。階段で上るしかないのだが、登った先には、すばらしい展望である。
地下には、ネルソン提督の墓がある。他にもいろんな人の墓があって、英国人らしき見学者は、丁寧に見ているのだが、残念ながら我々には名前を聞いてもどんな人だったのかという知識もないので、さっさと切り上げたかったのだが、これが地下らしく、どこが出口なのか少し迷った。最後に、お土産屋にたどりついて、セント・ポール大聖堂の観光は終了である。
ウエストミンスター寺院は、英国国王の戴冠式を 執り行う教会として有名である。最寄り駅は、Westminster駅。駅を降りると、とんでもなくにぎやかな場所である。とても、数か月前にテロ事件があった場所とは思えない。通りから、まじかにビッグベンが見える。
さて、ウエストミンスター寺院だ。ここの入場が大変であった。ロンドンパスを持っていたので、優先入場できると思っていたのだが、さすがに超有名な観光名所だけあって、ロンドンパスを首からかけた人たちが優先入場の大行列を作っているのである。我々も、その列に並んでいるのだが、途切れることなく次々と優先入場の列にやってくる。約1時間の入場待ちであった。内部は写真撮影禁止だったので、写真も撮っていないし、入る前に疲れてしまって、中がどんなところであったのが、実はあまり記憶がない。
ウエストミンスター寺院で予想外に手間取ってしまった。大英博物館の日本語ツアーを申し込んでいて、14:10に大英博物館の中のライオン像のところで集合なのである。
最寄り駅は、Holborn駅。おいしそうなレストランがあるが、時間を考えると、とても昼食を取っている時間はない。博物館へ急ぐ。博物館の前は大混雑。ここも、大行列ができている。普通に並んでいては、とても集合時間に間に合いそうもないので、会員専用の優先入場入り口で、ツアーに参加するので、と家内が泣きついて、なんとか10分程度で入れて、ツアー開始10分前にすべりこむことができた。
大英博物館は、入場料無料なのに、わざわざお金を払って日本語ツアーを申し込んだ。ロンドン観光がこの日だけなので、博物館見学にあまり時間をかけられなかったからである。効率的に博物館を見て回るには、やはり案内してもらうに限る。見るもの全て、すごいものばかり。さすがに、大英帝国の博物館である。
昔、世田谷美術館で開催されていた大英博物館展で、あれほど行列してみたウルのスタンダードが周りに人混みもなく、じっくり見ることができるのもびっくりであった。ウルのスタンダードよりも有名なものが、いっぱい展示されているからだろう。今回、ツアーで要所をまわったが、別の機会があれば、1日かけて、じっくりと見て回りたいと思った。
日本人のガイドさんの的確な案内で、事前に調べて見たかったものは全て見ることができた。解散になってから閉館まで、見て回った。充実した時間であった。
大英博物館の閉館に合わせて、博物館前のお土産屋も閉まるようだ。
昼食を抜いたので、かなり空腹である。大英博物館の近くで夕食を、ということで、事前に調べていたインド料理店MALABAR JUNCTIONへ行く。インドは英国の植民地だったので、おいしいインド料理店があるはずだという理由である。日本で食べるインド料理とはかなり異なっていたが、おいしかった。日本よりは本場の味に近いだろうから、もっと味が辛いと思っていたのだが、そうでもなかった。空腹だったので、オーダーしすぎて、料理を少しあまらせてしまった。
満腹になって、ホテルへ戻った。
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