さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。
朝7:00から朝食。朝食はバイキングである。レストランは、それなりにきれいである。
朝食バイキングのレストラン
8:45ホテル出発で、いよいよスペイン観光の始まりである。スペインでは、雇用対策の一環として、スペイン人のガイドが必要になるらしい。この旅行でも、必ずスペイン人のガイドがいた。そのガイドが、日本語を話せて、ガイドしてくれる場合もあれば、日本人のガイドがガイドをして、スペイン人は、単に手伝いをしているだけ、という場合もあった。マドリッドとトレドは、後者で、美術に詳しい日本人ガイドがついていた。
まず、プラド美術館へ。ゴヤの裸のマハで有名な美術館なのだが、他にもいろいろな作品がある。特に、この日本人ガイドはエル・グレコのファンのようで、詳しく説明してくれた。他にも、この作品も、あの作品も案内したいという熱意あふれる解説つきで、少し疲れてくるほどであった。
びっくりしたのは、モナリザの絵があったことだ。現状は、模写だと言われているが、ガイドによると、ルーブルのモナリザよりは少し若いので、ひょっとすると、ルーブルのモナリザよりも前にダビンチ自身が描いたモナリザである可能性もあるそうだ。プラド美術館は、写真撮影禁止だったので、写真が撮れなかったのが残念である。
入場券は、再入場のスタンプを押してもらえれば、その日のうちなら再入場できるらしい。ホテルから徒歩圏内だし、コーヒーショップもあるようなので、18:00にホテルに着いたら再入場しようと思ってスタンプを押してもらった。結果的には、18:00ホテル着予定が、20:00ホテル着になってしまって、再入場はできなかった。
美術館の後で、徒歩でツアーの義務のお土産屋TIMYRへ。ここで、家内がCACAO SAMPAKAのチョコレートを見つける。日本よりかなり安いし、日本では売っていない種類もあるらしい。店員の話では、バルセロナ本店の値段と同じということで、カード払いはできず現金でと言われた。実際には、後でバルセロナの本店へ行ってみたら、ここの値段よりも安かったが。まあ、ぼったくりというほどのことはなかったが。
再びバスに乗ってプエルタ・デル・ソル近くのレストランへ。途中、昔宝石店だった内装をそのまま使ったというマクドナルドの前を通る。スペイン1豪華なマクドナルドらしい。もっと前に知っていたら、昨夜の夕食の後で、このマクドナルドでコーヒーでも飲みたかった。
昼食は、Meson Cinco Jotas というレストラン。ツアー旅程表では、イベリコ豚がおいしいレストランらしい。たしかに、イベリコ豚はおいしかったが、残念ながら時間がかかりすぎである。もう1グループ、ツアー客がいたみたいで、なかなか料理が来ないのである。このレストランでなんと2時間ほどいることになってしまった。
元宝石店のマクドナルド
レストラン前の通りは人がいっぱい
昼食の後、バスでトレドへ。1時間ほどの距離である。バスの中で熟睡していたので、車窓は何も覚えていない。
トレドでは、まずバスで展望台へ。トレドの町が一望できる。その後で、長い長いエスカレータを何度か乗り換えて、町の中に入る。
トレドの入り口の門
展望台から見る街並み
まずは、金細工の店へ。実際に金細工を作っている様子を少しだけ見学した後は、お約束の土産物店である。金細工土産なので、ツアーの女性陣は熱心に見ていたが、私は全く興味がなかったので、休憩用のイスに座って休憩していた。家内は、ここでアクセサリーをゲット。
この店で、スペイン人ガイドをピックアップして、トレド観光の開始である。
土産物店に飾っていたドン・キホーテ
売っていた金細工
大聖堂へ。スペインのカトリックの総本山ということだが、旅行前には実はあまり期待していなかった。イタリア旅行で大聖堂に少し食傷気味だったからだ。だが、実際に見てみると、同じカトリックの大聖堂だというのに、イタリアの大聖堂とは異なる美しさがあった。イタリアよりも、金ピカ度が多い気がする。
日本人ガイドが好きなエル・グレコの絵画も見ることができた。
トレドの大聖堂
金ぴかの聖体顕示台
真ん中がエル・グレコの絵
金ぴか
大聖堂を出て向かったのが、サン・トメ教会。ここにもまた、日本人ガイドの好きなエル・グレコの絵がある。ガイドの話では、この絵が、エル・グレコの最高傑作らしい。残念ながら、写真撮影は禁止。
この後、長い長いエスカレータを下り、駐車場でバスを待つのだが、なかなか来ない。駐車場不足で、遠くの駐車場でバスを駐車せざるを得ない事情があるようである。この時点で、夫婦ともに、あまり水を飲んでおらず、水不足になっていたが、トレドでは水を買うことができなかった。
予定では、ホテル着18:00だったのだが、昼食時間のかかりすぎ、駐車場へのバスの遅延などがあって、予定より2時間オーバーの20:00すぎにホテル到着。ホテル前のスーパーで、あわてて水を購入し、水を補給。人間にとって、水がどんなに重要かを実感する。
夕食前のちょっとした時間(30分)を利用して、ホテルのすぐ前にあるソフィア王妃芸術センターへゲルニカを見に行く。ツアーでは、入場券を用意してくれるだけで、入ってからはツアー客だけである。まず、みんなでゲルニカまでたどり着く。そのまま来た道を帰ればよかったのだが、帰りは違う経路で、と思って夫婦だけで別行動をしたら、迷ってしまう。中にいる案内係と思われる人に出口を聞いてみたのだが、全く英語が通じなかった。なんとか、来た道とはまったく違う経路でホテルへ戻ることができた。ついでに、水を買う。
20:30に夕食のレストラン パエジャ・レアルへ向けてバスが出発。王立劇場の横にあるので、出演者も食べにくるというパエリアで有名なレストランらしい。野菜たっぷりのサラダ、パエリア、デザートというコースだった。サラダは、どうやって食べれば、というような大盛り。パエリアは、さすがにおいしかった。デザートも少しそっけない。ドリンクとしてサングリアが1杯だけつく。初めて飲むのだが、それなりにおいしい。メインのパエリアがおいしかったので、まあ満足である。
これでサラダ1人前
大皿に入ったパエリア
大皿から取り分けてくれる
デザート
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