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海外旅行右往左往

さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。

3.1 成田からシュムリアップへ

2018年1月12日(金)NH817で成田空港を10:50に出発するはずだったのが、まさかの出発遅延。プノンペン空港でシュムリアップ空港への乗り継ぎ時間が当初予定では3時間以上あり楽勝だったはずが、乗り継ぎ時間が短くなる。さらに、シュムリアップ空港で送迎が待っていないトラブルも発生。

3.1.1 成田空港へ 

 2.2 服装をどうするかでも書いたように、今は寒い冬である。目的地は、30℃近い温度のカンボジアだ。予定通り、ダウンジャケットを着て、電車で成田空港へ移動。成田空港で、ダウンジャケットを脱ぎ、マフラーとともにスーツケースへ収納する。それから、チェックインである。

3.1.2 出発が遅れる

 現地通貨は、ドルでOKということであったので、空港で円をドルに交換。空港の免税店で家内が買い物をした後で、掲示板で搭乗口の再確認をしたら、何と10:50発予定のプノンペン行きが12:50に変更である。今回の日程では、プノンペン空港で国内線に乗り換えるため、一旦、入国審査をして、荷物を受け取り、再び国内線でチェックインする必要がある。乗り継ぎ時間は、1時間程度で可能らしい。当初の予定では、3時間以上の時間があり楽勝だったはずなのだが、結構、ギリギリになってしまった。少し心配になる。旅行会社の担当者からも配して電話してきてくれた。とはいっても、しかたない。とりあえず、ラウンジで休憩することにした。

フライトが2時間の遅延
フライトが2時間の遅延

 機材は、B787。私の経験では、B787は機材トラブルで遅延することが結構ある。本当に、2時間の遅延で済むのだろうか、と心配していたら、案の定、再度遅延した。
 結局、約2時間半遅れで出発。乗り換えを考えるとギリギリの時間である。

3.1.3 CAさんに前の方の席へ移動してもらい無事乗り継ぎ

 飛行機の座席は、787なので、エコノミークラスは、基本は3-3-3の配列である。カンボジア路線は、プレミアムエコノミーの設定がない。旅行会社の方で、事前に後ろの方に少しだけある2席並びのシートを予約してくれていた。ところが、後ろの方というのは、乗り継ぎ時間が少ない場合は、非常に不安だ。飛行機に乗る時に、CAさんに事情を説明して、降りる時には、前の方に席を移動させてくれることになった。このCAさんは、きっちりと仕事をしてくれて、おかげで降りる時には、エコノミー席の前の方で降りることができ、入国審査には、ほとんど並ばずに入国でき、乗り継ぎもうまくいった。ANAのフライト運用には不満だが、CAさんの対応は満足である。
 入国審査後、後ろを振り返ると、かなりの行列ができていたので、前の方に移動させてもらえてよかった。

3.1.4 プノンペン空港

 時間がないということで、少しあせっているが、入国審査が簡単に終わった。荷物の受け取りも、ANAの上級会員なのでプライオリティーで、早く出てきた。さて、これから国内線へ移動だ。当初の予定では、空港にある吉野家で牛丼を食べてみたいと思っていた。日本の味とどう違うか興味があったからだ。でも、時間がせっているので、そんな余裕はない。
 国内線のチェックインカウンターは、既に行列ができていた。そんなに並んでいないのだが、空港職員の処理が本当に遅く、なかなか列が進まない。少しイライラしただ、これがカンボジア時間なのだろうと思って我慢する。

プノンペン空港で入れなかった吉野屋
プノンペン空港で入れなかった吉野屋

乗り継ぎ便
乗り継ぎ便のカウンター


搭乗口は上の階

 チェックインが終わって、吉野家へ行くくらいの時間の余裕はあったのだが、疲れていたので、そのままセキュリティを通過。
 アンコール航空は、スターアライアンスではないので、ラウンジへ行く資格はない。そのまま、待合室へ。
 何かさみしい待合室である。搭乗口は2箇所だけ。軽食コーナーと売店があった。この売店で、私の帽子を買う。暑いだろうから、帽子は必須だろうから、カンボジアで調達する予定だったのだ。
 急いで乗り継いだにもかかわらず、結局、出発は遅れる。そんなものだろう。飛行機は、ATR−72というプロペラ機である。機体本体から、階段が降りてきて、それを使って入る。プロペラ機は何度か乗ったことがあるが、全てタラップで乗っていた。こんな方法で搭乗するのは、初めてである。
 機内は、結構、プロペラの音がする。機内サービスは一切ない。まあ、1時間程度のフライトなので、問題ない。

軽食コーナー
軽食コーナー

売店(ここで帽子を買った)
売店(ここで帽子を買った)

搭乗口
搭乗口

飛行機の搭乗階段
飛行機の搭乗階段

3.1.5 シュムリアップ空港

 シュムリアップ空港に無事到着。
 さて、ここからが、今回のツアーの最大の危機であった。フライト遅延にもかかわらず、無事予定通り、シュムリアップ空港に着いたのに、出迎えの人がいないのである。降りてきた人たちは、30分ほどすると、周りに誰もいなくなる。緊急用に、ということで、現地の24時間対応の電話番号に電話するのだが、つながらないのである。
 ちょっと途方にくれたが、どうしようもない。最悪、タクシーを手配して、ホテルへ行くしかないか、と思っていた。この空港は、ほとんど便がないらしく、我々が到着した便以降、全くフライトがない。つまり、到着後、30分経過した時点で、空港にいたのは、我々だけだったのである。外の照明はついているが、空港の中の照明は暗くなる。空港の職員が、一体、何でこんなところに2人だけでいるのだろうと不審に思って、来てくれるが、ツアー会社と連絡がつかないので、職員に行ってもしかたない。
 何度か、電話をかける。日本の営業は終わっているので、日本にかけてもつながらない。現地のSTワールドの事務所にかけても、これも営業が終わっている時間なのでつながらない。STワールドは、現地にも営業所があるので安心というのも、ツアー選択の理由だったのだが、役に立たない。
 結局、1時間の間、何度も、24時間対応の電話番号にかけ続けて、やっとつながった。なぜ、それまでつまがらなかったのか、よくわからない。迎えの人が、なぜか国際線の方で待っていたのだという。ベトナム経由でシュムリアップ入りするというのが、ツアーでは多いので、間違ってしまったのだろう。
 やっと、ホテルへ行くことができる。ここで、迎えに来てくれた人と運転手さんが、今回のツアーでずっと世話をしてくれるガイドさんと運転手さんであった。ツアー客は我々だけだったので、専属ガイドのようなものである。
 旅のスタートは、フライトの遅延、空港での出迎えの遅延ということで、トラブル続きであった。
 それにしても、暗い空港というのは、本当に心細い。

誰もいないシュムリアップ空港の国内線
誰もいないシュムリアップ空港の国内線

3.1.6 ホテルにチェックイン

 時間が遅くなったにせよ、ホテルにチェックインできて一安心である。今回ほど、ホテルにチェックインして、ゆっくりとできることのありがたさを感じたことはない。
 ホテルの部屋は、まあまあの広さである。1日に1本の通常サイズのミネラルウォーターは無料。2lサイズのエビアンは有料らしい。このあたり、ちょっと古い商売をしている感じがある。
 どちらにせよ、疲れ切って、ホテルでぐったりであった。

ホテルの部屋
ホテルの部屋

ホテルのバスルーム
ホテルのバスルーム