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海外旅行右往左往

さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。

3.2 カンボジア観光1日目(土曜日)

今日の日程は、アンコール・ワットの朝日鑑賞、アンコールトム、アンコール・ワット、夕日鑑賞、アプサラダンスショーである。

3.2.1 アンコール遺跡のパスポート購入

 アンコール・ワットの朝日鑑賞ということで、ガイドさんとは、ホテルのロビーで5:10に待ち合わせ。それに間に合わせるために、4:30起床。
 まず、アンコール遺跡のチケットを購入しなければいけないので、チケット売り場へ。5:30頃だというのに、とんでもない人混みである。写真入りのパスポートを購入しなければならず、1人1人の写真を撮っているので時間がかかるようだ。我々は、なぜか空いている窓口だった。混雑しているのは、1日券で、我々は明日も行くので3日券(2日券はない)を購入するので空いていたようだ。
 このパスポートは、この旅行中、何度も提示することになる。

3.2.2 アンコール・ワットの朝日鑑賞

 パスポート購入後、いよいよ最初の観光であるアンコール・ワットの朝日鑑賞だ。アンコール・ワットに到着しても、まだ暗くて何も見えない。朝日鑑賞ということは、日の出を見に行くので、当然、到着した時点では、周囲は真っ暗で当たり前だ。ガイドさんが持つ懐中電灯の灯りを頼りに、どこを歩いているかは、全然わからずに、進む。
 池のようなところの前に案内され、日の出を待つ。なかなかきれいだったが、日の出とか夜景とかは、昼にその場所を観光した後で行く方が、印象に残るような気がする。まだ、何も見ていない状況で、何もわからないので、なんとなく、こんなものか、という印象であった。たぶん、2日目の朝に行く方がいいのだとは思う。だが、チケットの購入は、あの混雑具合から見ると、朝早い方がいいだろう。おそらく、チケット購入の関係でこういう日程になっているのだ。
 日が昇ってから、周りを見渡すと、こんなところだったのか、というような場所だった。往路、橋を通ったのだが、少し変な感じであった。それは、今、参道が工事中で、臨時の橋をかけていて、その橋を通ったことがわかった。なるほど、臨時の橋なので、少しゆらつく感じがあったのだ。

アンコールワットの朝日(池にも反射している)
アンコール・ワットの朝日(池にも反射している)

参道は工事中で通行できない
参道は工事中で通行できない

3.2.3 ホテルに戻って朝食

 7:00頃、ホテル着。ホテルで朝食。一応、朝食で選択したホテルだけあって、食べられる朝食であった。ただ、どの料理も少し冷めている。これは、ホテルだけではなく、このツアーを通しての、レストランの食事で思ったことである。熱い料理は好まれないのかもしれない。
 クロワッサンがあったのだが、そのクロワッサンはおいしくなかった。見た目はクロワッサンだが、触感はコッペパンなのだ。コッペパンと思って食べれば、まあまあの味なのだが、クロワッサン好きの私としては、がっかりであった。ジュースは、あまりおいしくない。コーヒーは、まあまあ。水は、ホテルのレストランでも、どんな水かわからないので要注意とあったので、このツアーを通して、自分達で調達したミネラルウォーターで通した。

ホテルの朝食(パンがおいしくない)
ホテルの朝食(パンがおいしくない)

3.2.4 アンコールトム

 朝食後、8:30に、再びガイドさんと合流。アンコールトムへ行く。まずは、お堀ゴンドラクルーズである。このツアー会社では、以前は、象乗り体験をやっていたのだが、このゴンドラクルーズに切り替えたようである。
 ゴンドラクルーズといっても、小さな船で、お堀の一部を遊覧するだけだ。出発場所には、我々しかいない。お堀から見る遺跡というのも、面白い体験ではある。でも、本当は、象に乗りたかった。お堀から見る景色よりも、象から見る上からの景色の方が、興味深いからだ。

お堀クルーズの船
お堀クルーズの船

お堀から見た参道
お堀から見た参道

お堀から見た参道
お堀から見た参道

 その後で、アンコールトムの地上観光。いよいよ、本格的な遺跡観光である。
 アンコールトムは広い。広い敷地の中、仏教寺院とヒンズー教寺院が混在している。要所要所を歩いて観光し、途中の道は車で運んでくれる。ツアーは楽である。
 参道を通り、有名な南大門へ。近くまで行ってから写真を撮っても、見上げるような角度でしか写真を撮れなかった。

参道から南大門へ
参道から南大門へ

南大門
南大門

 南大門からバイヨン寺院まで車で移動。ちょっとひつこいが、象乗り体験では、この車のコースを象で移動するようで、車から象に乗っている観光客を見ることができた。
 バイヨン寺院は、ジャヤ・ヴァルマン七世建築の大乗仏教寺院。この誰が建築した建物だったかを、このツアー中、ガイドさんから、毎回聞かされることになる。大きさそのものよりも、各所に見られるレリーフが美しい。

この象で移動できる
この象で移動できる

塔の上には4面とも仏の像
塔の上には4面とも仏の像

きれいに残っているレリーフ
きれいに残っているレリーフ

 次に、バプーオンへ。これは、ティヤヴァルマン二世が建てたヒンズー教寺院。ここは、外から見るだけで中には入らず。その後、象のテラスを見て、アンコールトム観光は終了。

バプーオン
バプーオン

象のテラス
象のテラス

3.2.5 タ・プロム

 アンコールトムを10:30頃出発。次は、映画「トゥームレイダー」で一躍有名になったタ・プロムへ。ジャヤ・ヴァルマン七世建築の大乗仏教寺院で、榕樹(ガジュマル)に覆われた寺院だ。
 あまりにも有名な場所なので、結婚の記念写真をプロに撮ってもらっているカップルもいた。


あちこち榕樹だらけ

穴の1つ1つに宝石がはめ込まれていたらしい
穴の1つ1つに宝石がはめ込まれていたらしい

3.2.6 カンボジア郷土料理店で昼食

 タ・プロムで1時間ほど観光した後で、お土産屋に寄ってから、カンボジア郷土料理店へ。
 ツアーでの食事は、あまり期待していないのだが、今回のツアーは、まあまあであった。ホテルの朝食以外は、食べられないかもという心配は、杞憂に終わった。
 昼からビールを頼む。アルコールには弱いので、個人旅行の場合は、昼からアルコールを飲むことはあまりない。でも、今回はツアーなので、安心してビールを飲むことができる。この後で、何度か飲むことになるアンコール・ビールである。飲みやすいビールだし、水よりも安全である。
 我々以外に、日本人観光客が何組か来ていた。日本のツアー会社がよく使うレストランなのだろう。トイレを済ませて、アンコール・ワット観光へ出発である。

カンボジア郷土料理
カンボジア郷土料理

デザート
デザート

3.2.7 ホテルで昼寝

 一旦、ホテルに戻って1時間半ほど休憩。朝日鑑賞のために、早朝起床だったので、かなり眠い。ホテルで少し昼寝をした。家内が帽子を持ってきておらず、途中の土産物店にはいいものがなかったので、ホテルで買うことにする。ホテルの物価はかなり高く20ドルもする。私の空港で買った帽子とはえらい違いである。しかもカードがきかない。ホテルの売店なのに、カードがきかないというのは、何か不正の匂いがするが、こんなものなのかもしれない。

3.2.8 アンコール・ワット

 アンコール・ワットは、スールヤバルマン2世が建造したヒンズー教寺院である。ここのメインは、第三回廊とレリーフである。
 朝来たときよりも、建物がくっきりと見える。

池にうつる寺院
池にうつる寺院

 第三回廊は、人数制限があって、100人しか登れないようになっている。厳密に守らせるためか、入場パスがあって、1人降りてくるとそのパスを係員に渡し、登る人にそのパスを持たせるという仕組みだ。30分ほど待つことになる。ガイドは登らない。
 かなり急な階段であるが、そんなに怖いわけではない。上に登るとなぜか仏像がある。上からの風景もすばらしい。

第三回廊の階段の待ち行列にある看板
第三回廊の階段の待ち行列にある看板

階段の上から下を見下ろす
階段の上から下を見下ろす

なぜか仏像
なぜか仏像

第三回廊からの風景
第三回廊からの風景

寺院で最も高い塔
寺院で最も高い塔

 第三回廊の後は、レリーフを見て回る。乳海攪拌というレリーフが有名で、今回のガイドの最も得意な解説だったようで、このレリーフにまつわる神話をありがたく拝聴した。かなり、はっきりと見える。屋根のある部分のレリーフだからだろう。

乳海攪拌のレリーフ
乳海攪拌のレリーフ

レリーフがかなりはっきり残っている
レリーフがかなりはっきり残っている

3.2.9 ブレループ遺跡で夕日鑑賞

 アンコール・ワット観光の後、プレループ遺跡へ移動。プレループは、ラージェントラヴァルマン2世建造のヒンズー教寺院らしいが、このことを知ったのは、帰国後ガイドブックで、である。ここは、夕日を見るために訪問するところらしく、遺跡そのもののガイドはなかった。寺院のかなり急な階段を上って上へ行く。夕日を見た後の暗い中、こんな急な階段を下りられるのだろうか、と心配したが、この階段以外に、観光客用に設置された手すりのついた階段があって、そこから降りることができた。

遺跡全貌
遺跡全貌

夕日
夕日

3.2.10 アプサラダンス・ショーを見ながら夕食

 夕食は、アプサラダンス・ショーを見ながら、である。レストランはかなり広い。この広いレストランの中で、最も端っこの席が我々の席であった。隣は、どうやらドイツ人。真ん中の方の席には、中国人の団体らしい。
 食事はバイキング。野菜が食べられるのはいいことだ。ただ、結構な人数が入っているので、バイキングで並ぶ必要がある。ダンスショーは思ったよりも楽しい。朝からかなりハードなスケジュールで、ビールも飲んでいるので眠くなるかと思ったが、そうでもなく楽しめた。

レストランのテーブルとダンスの舞台
レストランのテーブルとダンスの舞台

食事を受け取るところの雰囲気
食事を受け取るところの雰囲気

アプサラダンス
アプサラダンス

3.2.11 スーパーで買い物

 夕食も終わり、ホテルまで車で送ってもらい、今日の観光は終了。
 ホテルの斜め前にあるスーパーが開いているので、ちょっとしたお土産と、水を買おうと行ってみる。勘定をするときになって、古いドル札は使えないとレジ係に言われる。なんで???他に現金もなかったので、ちょっと混乱。困ったものだ。
 このドル紙幣は、空港で帽子を買ったときのおつりである。これが、通用しないとは。どうやら、古いお札は、ババ抜きのババのような感じで、旅行客に押しつけているようなのだ。偽札ということではないので、日本に持って帰れば、特に問題なく円に換金できるようなのだが、嫌な思いをした。この事件以来、家内はドル紙幣にくわしくなっていた。