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海外旅行右往左往

さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。

1 旅の計画

目的地はイタリア。旅行期間は、思い切って2週間。8月に行った時は、暑すぎたので6月。航空券は、ANAの特典航空券。この条件で、計画立案をスタートした。

1.1 そもそもの発端は

 イタリアへは、前の旅行記にあるように、一度行ったことがある。特にローマは、いろいろと行くことができ、満足のいく旅行であった。
 もう一度行きたいと思うようになった直接の要因は、コロッセオの地下に行くことができることを知ったことだ。前回、コロッセオへ行った時には、地下へ行けるものだと思い込んでいたが、実際には、行けなかった。安全上の理由で行けないのだと思っていたら、ある旅行会社のパンフレットを見ると、コロッセオの地下に行くことのできるツアーがあったのである。その後で調べてみると、別にツアーでなくても行けるようなのだ。しかも、2017年、2018年と特別に、コロッセオの上の方にも行けるようなのである。これは、是非とも行きたいと思った。
 前回は、ローマ、ピサ、フィレンツェしか行っていない。遺跡好きとしては、ポンペイにも行きたい。有名な青の洞窟も魅力的である。
 というような、家内との話が盛り上がり、ANAのマイルもあるので、ベネチアあたりも追加して、思い切って2週間行こうという話になった。休みの都合をどうするか、とか、2週間も行くとなると準備も大変だし、ということになるが、体力のある間に、行ってみたいという気持ちの方が大きくなり、決心する。
 とはいえ、本当に、マイルの特典旅行の便があるのか?ということになる。ANAで行く以上、乗り継ぎ便になる。どうせ乗り継ぎになるのなら、ナポリから入って、ミラノから出る経路はどうだろう?ということで、少し調べてみる。前回は、8月に行って、暑さが大変だった。あの時よりも確実に体力は落ちているはずなので、暑さがましで、日が長い6月に決めた。

1.2 特典航空券を予約する

 ナポリ便は、ほとんどといっていいほど、6月は空いていなかったので、ローマから入って、ミラノから出ることにする。ミラノからミュンヘンで乗り継ぐとすると、せっかくなので、1日だけミュンヘンへ行こうということに相談は決まり、結局、以下のようなフライトを予約した。
 羽田からフランクフルト経由ローマ
 ミラノからミュンヘン
 ミュンヘンから成田
 往路の羽田からフランクフルト経由ローマは、羽田からフランクフルトは前回と同じ夜中に飛ぶ便である。フランクフルトでの乗り継ぎは、1つ後の便だ。この便しか予約できなかったのと、乗り継ぎ時間の余裕を考えると、時間程度の余裕はあった方が安全である。夫婦2人だけなので、フランクフルト空港でラウンジも使えるし、これでOKだろう。
 帰りのミュンヘンは、30年前に新婚旅行で行ったことのあるところなので、どんな都市になっているのか、見てみたいということでストップオーバーで1泊することにした。
 これでフライトは決定である。ANAの特典航空券は、運賃は無料だが、オイルサーチャージは必要なので、円の出費が必要となる。予約が完了したのが、10月下旬であった。

1.3 どの都市をまわるかを決める

 ローマから入って、ミラノから出る、というフライトは決定である。次は、ローマからミラノまで、どんな都市を、何泊するか、である。移動は列車と決めてある。ローマ→フィレンツェ→ベネチア→ミラノとまわることにした。

1.4 ホテルを予約する

 どの都市をまわるかを決めたら、次は、ホテルの予約だ。ローマ、フィレンツェ、ベネチア、ミラノ、ミュンヘンのホテルを予約する。フライトはおさえたとはいうものの、旅行自体、どんな理由で行けなくなるかはわからない。そこで、キャンセル可で、安いホテルを探す。これが、大変なのである。6月というのは、イタリアのオンシーズンなので、ホテル代が高いのである。前回、ローマで泊まり快適であったホテルは、ツイン1泊で4万円以上もする。トータルで、14泊16日の日程なので、1泊4万円となると宿泊費だけで50万円を超えてしまう。何とか、平均1泊2万円でおさえるというのを目標にホテル探しをした。
 キャンセル可だけでなく、事前支払いが必要かどうかも重要なポイントである。エクスペディアのように日本法人のある会社へ支払う場合は、キャンセルしたら支払った料金が確実に返金されるだろう。何か手違いがあっても、電話で交渉できる。一方、直接、ホテルのサイトで事前支払いした場合は、キャンセル時に、何か手違いがあった時の交渉が難しい。そこで、日本法人のある予約サイト経由だとキャンセル可で、事前支払いでもOKとし、直接ホテルで予約する時は、キャンセル可で、かつ、料金は現地払いのところ、という条件で探した。
 予約サイト経由の場合、たとえば、エクスペディアだとマスターカード会員には9%オフという割引が使えることもあり、こうした割引条件や立地条件を考えて、ホテルを予約していった。宿泊地ごとに、半日以上の時間を費やして、予約し、一応、1泊2万円程度で予約することができた。
 全てのホテルの仮予約を完了したのが、11月下旬であった。

 ここまで予約した時点で、計画は一旦小休止である。別途、旅行記を書いたカンボジア旅行があったからだ。この旅行は、現地ガイドがいるツアーだったので、ほとんど何も用意せずにすんだが、さすがに旅行の前後は、カンボジア旅行のことで頭が一杯だった。

 楽しかったカンボジア旅行も、無事おわり、イタリア旅行の計画再開である。

1.5 列車を予約する

 列車は、早く予約すればするほど安い。ただ、安いチケットは、キャンセル不可になる。とはいえ、ホテル代ほど高価ではないし、正規料金に比べかなり安いので、列車については、旅行へ行けなかったら捨てる覚悟で予約することにした。

 列車は、今回行く主要な路線では2つの会社が運航している。旧イタリア国鉄のトレニタリアと、イタロである。イタロの方が安いということで、当初イタロの予約をしようかと思っていたのだが、トレニタリアの方が早く予約できたので、結局、全てトレニタリアで予約することにした。全てイタリアの新幹線であるフレッチャロッサだ。
 ローマ→フィレンツェ
 フィレンツェ→ベネチア
 ベネチア→ミラノ
 予約サイトには、日本語のサイトもある。日本語で予約できるのはうれしいのだが、最大の難点は、席の予約が自分でできないことである。一方、イタリアのサイトは、英語しか使えないが、自分で好きな席を予約できる。6月は、ダイヤの改正時期らしく、サイトに予約の日がなかなか出てこなかったが、ほぼ毎日のようにサイトを確認し、いち早く予約することができた。今回の予約は、全て1等車で、2人でむかいあわせ、真ん中にテーブルありの席を予約することができた。
 主要都市間の予約が完了したのが、2月の下旬であった。

1.6 旅行の計画を本格的に立てる

 航空券、ホテル、列車と予約できたことで、旅行の骨格は完成である。あとは、行きたいところを、この行程に埋めていくことになる。一応の計画は、上記の列車予約と同じ2月の下旬に作成した。