さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。
ホテルの朝食はバイキングである。あまり品揃えはなく、カプチーノもあまりおいしくなかった。とはいえ、パンはおいしいので、きっちり食事をすることができた。
いったん、ホテルでチェックアウトし、荷物だけ預けて、フィレンツェ観光へ出発である。
まずは、ジョットの鐘楼へ向かう。フィレンツェには、ジョットの鐘楼以外に、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂という建物もあって、どちらも建物上部まで上れてフィレンツェの町並みを眺望できる。どちらに上ろうか、と考えたのだが、ジョットの鐘楼の方が比較的すいているらしいこと、途中に座って休憩できる場所が何カ所かあるらしいことから、根性のない我々としては、ジョットの鐘楼に上る方がいいだろうという結論になったのだ。
ここの階段は意外にきつくて、途中で何カ所か休憩できる場所がなければ、疲れて上れなかったのではないかとも思う。鐘楼なので、鐘をつり下げる場所があるのだが、さらにそこから上に上ることができるのである。上った所から見る景色は最高である。いかにもフィレンツェらしい景色が一望できる。
この旅行でいくつかの建物に上ったが、このジョットの鐘楼が一番疲れた。
ジョットの鐘楼を下りて、すぐ近くにサン・ジョヴェンニ洗礼堂がある。その東門は有名な天国の扉(天国への門とか、いろいろな言い方があるようだが)である。かなり昔、NHKのTV番組でこの天国の扉が放送されていて、その時の印象が強烈でどうしても見たいと思っていたものだ。観光客が扉の前で大勢いた。
この天国の扉には後日談があって、実はここにある扉はレプリカで本物はドゥオーモのオペラ(作品)博物館に展示されていることを旅行後に知ったのである。こういう事実は、知った方がいいのか、知らなかった方がいいのかよくわからない。
フィレンツェの中央市場は、青空市ではなく、きっちりとした建物に入った食材の店が入った市場である。この市場で面白いのは、その周辺を取り巻く所に、フィレンツェ名物の革製品やTシャツなどを売ってる青空市が広がる。でも、その外には、店舗があり、革製品などの店舗があるのである。たぶん、食材売っている中央市場があり、その周辺に革製品などを売っている店舗があって、その間の空間を青空市が埋めているんだと思うが、一番目立つのは青空市だったりする。
まずは、市場の中で食材をさがす。結構広い。土産用に手軽なワインを購入。娘は、友達への土産に、イタリアの形をしたレモンリキュールとか、ピサの斜塔の形をしたバルサミコ酢とかを購入していた。
その後で、中央市場の外側にある革製品や服の店を散策。青空市の所で息子の革ジャンを購入した。こんな暑い時期にもかかわらず革ジャンが売っているのはさすがに革製品で有名な都市だ。店員は息子を見た瞬間サイズがわかって、おすすめのものを試着させてくれた。
店舗になっているカバンの店で、息子のカバンと娘のカバンを購入。カバン屋の店員は学生ということで、かなりノリのいい青年で、かなり値引きをしてくれたので勢いで買った。どちらの店でも、革の手入れは普通のハンドクリームをつければいいということを言っていた。
革製品については、少し値段がはるので躊躇したが、日本で買うよりも良い品が手頃な値段で買えたのではないかと思う。
買い物をしていたおかげで、14:30をすぎてしまい、そろそろおなかが空いてくる。店頭に「トリップアドバイザーで四つ星」という表示があったLe Antiche Carrozzeというトラットリアへ行ってみる。遅い時間にもかかわらず、「トリップアドバイザーで四つ星」という表示につられて意外に混んでいる。ここでも、昨夜同様ビステッカを注文してみたのだが、塩加減があまりよくない。
ローマ行きの電車は予約済みでフィレンツェ発18:38発である。ホテルへ荷物を取りに行って、駅まで行くという時間をたっぷり見積もっても、17:00まではぶらぶらできそうなので、周辺をぶらぶらすることにする。
フェラーリの土産屋さんがあったので入ってみるが、さすがにフェラーリ。土産物屋まで、高価だ。何も買わずに出てくる。ZARAがあったので中へ入る。ZARA自体はスペインの店だが、同じユーロ圏なので安いかもと妻が言うので入って見たが、どうやら安くはない模様である。中央市場での買い物は良い買い物だったが、昼食後は全て空振りで何も買わずに、ホテルへ荷物を受け取りに行く。タクシーで駅へ。
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