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海外旅行右往左往

さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。

3.4 スペイン3日目マドリッド、コルドバ、グラナダ

3日目は、AVEでマドリッドからコルドバへ移動である。昨日の水供給不足で家内が体調不良になり、AVEの座席予約ができていなかったというトラブルもあり、散々な3日目のスタートであった。コルドバのメスキータは素晴らしく、アルハンブラ宮殿の夜景もきれいであった。

3.4.1 家内の体調不良で1人で朝食を食べに行く

 昨日、トレドで思いもかけず長時間水が飲めなかったのが原因なのか、家内が体調不良である。しかたないので、朝食は1人で食べに行った。体調不良である旨、添乗員さんに伝えると、ホテルが食事をつめてくれた。ありがたいことである。

3.4.2 AVEでコルドバへ

 ホテルを7:30に出発し、バスでマドリッド駅へ。
 平日の朝なので、小学校の通学の様子に出会う。保護者と小学生とが一緒に通学していた。ガイドさんの話によると、スペインでは小学校の送り迎えに保護者が引率する必要があるようだ。スペインの親も毎日大変だ。
 マドリッド駅の裏で、バスから荷物を下ろす。ここから、AVEの入り口までは、このツアーではポーターサービスがついていないので、自力でスーツケースを持っていく。スーツケースは、AVEの入り口で預けることができる。手荷物だけ持ったままで、30分ほど時間つぶしに、マドリッド構内をぶらぶらする。マドリッド駅は、旧駅舎に作った植物園で有名ということで、植物園を見に行くが、大したことはなかった。それよりも、途中の飲み物の自動販売機で、コカコーラの自動販売機があって、アクエリアスが売っていた。体調不良の家内は、そのアクエリアスを飲んで、ちょっと体調を取り戻した。スポーツドリンクの威力である。


マドリッド駅の植物園


駅の自動販売機

 スペインの新幹線であるAVEは、長距離列車である。スペインでは長距離列車では、手荷物のセキュリティチェックがある。それを通過しても、すぐにプラットフォームには入れない。プラットフォームへ降りるエスカレータが、プラットフォームごとに決まっていて、そこに入り口がある。その入り口は、そのプラットフォームから出発する列車のチケットを持っている人しか入れないようになっている。入り口でチェックがあるのである。セキュリティチェックと、プラットフォームへ降りる前のチケットチェックの2重チェックは、まるで飛行機並みの厳しさである。
 ようやく、プラットフォームから目的のマドリッド9:00発コルドバ10:50着のAVEに乗り込んだまではいいのだが、席がないのである。私の席は、3号車の12Dという席だったのだが、3号車には、A席からC席までしかないのだ。家内は12Cという席なのだが、そこには既に人が座っていた。我々のツアーの人たちのすべての席が、どうやら予約されていなかったようなのである。
 車内の車掌と、添乗員さんとの話によると、通常3号車は2等で運用されていて、我々のチケットは2等車として団体予約されていた。ところが、なぜかこの便は、1等車になっていて、既に他の客が乗っているのである。オーバーブッキングとかいうレベルの話ではなく、団体客、約20名分の席が全く消えてしまっているのだ。短時間ならともかく、1時間50分も立っているわけにはいかない。
 こんな大トラブルがあったにもかかわらず、我々団体客の席が確保されないまま、定時の9:00に列車は出発する。幸い、満席ではなかったので、空いている席を見つけてはそこに座るといういことで、20分ほどで全員の席は見つかるのであるが、まあ、本当にびっくりした。結果的には、1等車に乗れたので、2等車からアップグレードされたことになるし、座れたのでよかったが、一時はどうなることかと思った。こんなこともあるのだ。日本では考えられないことだ。
 座席騒動はあったものの、AVEは無事、コルドバ駅に到着。ここから、またバスの旅である。

3.4.3 コルドバ(メスキータ、花の小径、ユダヤ人街、昼食)

 コルドバのスペイン人ガイドは残念ながら英語しか話せないガイドで、そのガイドの英語を添乗員さんが日本語に訳すとともに、少し添乗員さんの情報を付加するという形のガイドである。
 駐車場でバスを降りると、ローマ橋が見えてくる。


ローマ橋


川岸にあった水車


 まず行ったのが、メスキータである。イスラム建築とキリスト教建築とが混在した不思議な空間である。これだけ大規模なイスラム風建築を見るのは初めてであるが、幾何学的な柱と、色遣いが不思議な空間であった。特徴的な柱でささえられた広い空間は、一見の価値がある。
 一方、キリスト教の部分は、トレドの大聖堂を見た後だったので、正直言って、それほど感銘を受けなかった。
 ガイドの英語を翻訳するという形のガイドは、かなり不自然である。できれば、日本語のできるガイドがほしかった場所である。


イスラム教の部分


メッカの方向


床のガラス越しに見る昔の土台


窓枠の幾何学模様


キリスト教の部分


外観

 



 パンフレット


 メスキータを出て、すぐのところにあるのが、花の小径である。このあたりは、ユダヤ人街で、迷路のようになっているらしく、ツアーではあまりうろうろできない。名前通り、あちらこちらで花を見かける。一方で、陶器の店など、お土産屋も多い。変な日本語の看板もあったり、で飽きない。
添乗員さんについていくと、いきなり小さなホテルに入る。そこが昼食会場のようである。タパス料理のコースということであったが、1つ1つの料理の量が多く食べきれない。せっかくタパスなのだから、1つ1つの量は少なく、種類を食べるということにしたかった。マドリッドでの昼食と違って、時間がそんなにかからなかったのはよかったが。


花の小径


花がいっぱい


店の軒に無造作に置かれている服


変な日本語の看板


馬車もあった

3.4.4 コルドバからグラナダへ

 コルドバで観光と、あまりおいしくなかった昼食を終え、再びバスに乗って、一路、グラナダへ。約3時間のバスということで、今回のツアーで最も長いバス乗車時間だ。途中、サービスエリアのようなところでトイレ休憩。トレドの時の水不足の教訓を生かし、水を購入。50ユーロ札で支払おうとするが、レジの人にもっと細かい札はないかと言われ、10ユーロで支払う。イタリアでも経験したが、50ユーロ札は高額紙幣らしく、使えないことがある。
 無事、水を確保し、再びバスに乗ってグラナダへ。18:00すぎに宿泊先のホテルに到着。

 宿泊は、Hotel Macia Real de La Alhambraである。

 夕食は、このホテルのレストランで20:00からである。2時間もあるので、どこか散策したいところであるが、このホテルは、周りはなにもないところだ。いったんホテルに入ると、徒歩ではどこにも行けない。まあ、ゆっくりと疲れを癒やすしかない。
 ホテルには、他の日本人ツアー客も宿泊しているようだった。
 さらに、結婚式もやっていた。言葉がわからないので、推測するしかないが、どうやら久しぶりに会う親戚同士らしい人たちが、お互いにハグしあっていた。
 20:00から夕食。ホテルの夕食は一応コース料理なのだが、これがホテルの料理なのだろうか、というような質である。特に、メインのチキンが硬かったのが最悪であった。デザートのチーズケーキも甘すぎて食べられず残してしまう。ただ、デザートについては、この旅行中、ほとんどのレストランで、甘すぎた。たぶん、スペイン風のデザートは、日本人の口には甘すぎるということなのだろう。


ツアーバス(大きなバス、1人で2座席占有できた)


ホテルで開催されていた結婚式

3.4.5 アルハンブラ宮殿の夜景ツアー

 21:00バスでホテルを出発。アルハンブラ宮殿の夜景ツアーである。出発時には、まだそんなに暗くなっていなかったが、夜景スポットに到着するころには、少し暗くなってくる。バスを降りて、少し歩いたところから、アルハンブラ宮殿を見る。夜景は、コンデジではきれいな写真を撮るのはむつかしい。
 家内が、計画停電の時に買った電池式タンタンを持っていたので、それを添乗員さんに貸して、ツアー客全員から見えるようにした。このランタンの光で、少し離れたところからも見えるので、かなり有効であった。添乗員さんの常備道具にしてもいいと思うくらいである。
 22:00頃、ホテルに戻る。




夜景