さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。
フランクフルト経由でローマという経路は、5年前に行ったイタリア旅行でも使った経路である。この時は、乗り継ぎ時間が2時間程度で、フランクフルトへの到着が少し遅れてヒヤヒヤした。今回は、乗り継ぎ時間4時間のフライトの予約をした(つもりでいた)。
ところが、予約後、もともと0:50発だったフライトが、0:10に繰り上げになってしまった。つまり、約5時間の乗り継ぎ時間になってしまったのである。こんなことなら、乗り継ぎのフライトを、前と同じフライトにしておけばよかったのだが、後の祭りである。
しかも、我が家から空港へのバスも、5年前に使ったバス便では、少しでも交通渋滞があると間に合わないかも、ということで、かなり早い便のバス便で移動するしかなくなった。いろんな理由があるのだろうが、困ったものだ。しかも、こういう時に限って、バスは通常よりも早く到着する。
到着後、まず、予約していたWi-Fiルータを借りにいく。その後、チェックイン。お約束の免税店に寄って、あとはラウンジでのんびりする。
羽田0:10発、フランクフルト5:20着のNH203便で出発。ほぼ満席である。深夜便なので、最初に出るのは軽食だけ。到着前に、朝食が出る。スター・ウォーズの新作を映画館で見損ねていたので、それを見る。
定刻通り出発し、定刻よりも早く到着した。乗り継ぎは、10:45発なので、5時間以上の乗り継ぎ時間である。
まずは、フランクフルト空港で入国手続き。早朝便だからだろうか、入国審査官がほとんどおらす、そのため入国審査に少し時間がかかる。あまりにも早く到着したので、乗り継ぎ便の搭乗ゲートの表示が出ていない。とりあえず、ルフトハンザ航空で、EU内への移動なので、Aゲートであるには違いないだろうから、そちらへ進み、そのエリアにあるルフトハンザ航空のラウンジに入る。平日だったせいか、ビジネスマンだらけで、ほとんど席があいていない。かろうじて、入り口付近の席を見つけ、そこで4時間近く過ごすことになる。
4時間もいると、いろんな人がいることがよくわかる。なぜか、パンを大量にカバンに詰めていく人とか、ばっちりとスーツを来たいかにもビジネスマンという人とか。朝早い時間は、スーツのビジネスマンが多かったが、時間が遅くなるにつれ、ラフな服装の人が増えてくる。
ルフトハンザ航空のラウンジには、仮眠エリアがあって、寝転がって仮眠がとれる。一応、1人1人の狭いスペースなのだが、横になって眠れるというのは、ありがたいスペースである。家内は、30分ほど、その仮眠スペースで寝てきて、すっかり元気になっていた。
出発1時間前になって、やっと搭乗ゲートの表示が出てくる。搭乗券に記載されていた搭乗口とは異なっていた。乗り継ぎ便の場合、こういうことが多い。
フランクフルト空港
10:45フランクフルト発12:30ローマ空港着のLH232便でローマへ。シートは、3+3にシート。EU内の短距離の移動では、よくあるシート配列だ。短い距離なので、あっという間にローマに到着した。
フランクフルト空港で、入国審査を済ましているので、シェンゲン協定国であるイタリアでは入国審査は不要である。飛行機を降りると、まず荷物を取り出し、そのまま出口へむかう。
ローマ空港は、さすがに混雑している。まず、レオナルド・エクスプレスでローマ・テルミニ駅に移動する必要がある。出発の2週間位前までは、イタリアでゼネストが予定されていて、心配していたのだが、1週間前くらいにゼネストが回避された。列車は動いているはずである。
大勢の人混みのなかをよけながら、レオナルド・エクスプレスの乗り場まで行く。チケットは、自販機で簡単に買えた。ところが、チケットのバリデーションをしようとすると、どうもうまくいかない。旅行客と思われる人が、次々とトライするがみんな失敗する。
わかっている人が来るまで、数分、バリデーションの機械の前で、みんな途方にくれていた。チケットを機械に挿入するとバリデーションできると思っていたのだが、実は、チケットを挿入してから、チケットを左にスライドさせないといけないのである。我々を含む途方にくれていた人たちが次々とバリデーションを済まして、既に到着していた列車に乗り込む。
このバリデーションの方法は、各都市によって、異なることも多く、この後の旅行でも結構苦労した。
列車のスーツケース置き場は満杯で、仕方ないので、席まで持っていく。このスーツケース置き場も、大抵の列車では不足していて、これも、この後の旅行で苦労した。
エクスプレスとは名前だけの、普通の速度で列車は進む。ローマ・テルミニ駅で下車し、タクシー乗り場でタクシーに乗り、ホテルへ移動。
ローマ空港は混雑
レオナルド・エクスプレスのローマ空港駅
ホテルにチェックインすると、予約していたスモール・ルームからスタンダード・ルームへアップグレードしてくれていた。なかなか幸先のいいスタートだったが、このホテルでは、後で少しトラブルになる。まあ、チェックインした時点では、そんなことは夢にも思わなかった。
ホテル正面
スタンダード・ツインの部屋
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