さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。
立地最高・設備最悪という口コミのホテルだったので、朝食なし、で予約していた。事前に、ホテルの前にエリックカイザーという日本にも店舗のあるベーカリーがあるということで、そこで朝食の予定だったからだ。
1Fでパンやサラダを買い、2Fへ行くと、それを食べることができる。
まずは、ルーブル美術館である。ホテルからは徒歩で行ける。開館前に到着すると、もうピラミッド前で並んでいる。ルーブル美術館は、30年ほど前に新婚旅行で来ていて、その頃は、まだプラミッドはなかった。
ピラミッド前が混雑していたので、他の入り口を、ということで行ってみたのだが、そこは団体専用の入り口だったようだ。そこから、地下の入り口にまわって、入場する。オーディオガイドがあるということで、チケットは購入したのだが、どこで借りれば良いかがわからず、少し手間取った。ルーブル美術館は広い。日本の美術館は、オーディオガイドは、わかりやすい場所にあるが、ルーブル美術館は意外にわかりにくい。しかも、オーディオガイドの近くでは、オーディオガイドのチケットは売っておらず、別の場所にある、チケット売り場で買う必要がある。なんともはや、面倒なところである。
昼から、エッフェル塔を予約していて、その前にオペラ座へ行くというスケジュールになっていたので、午前中だけで、慌ただしくまわる必要があったので、興味のある遺跡関係のところだけ見た・それでも、前に来た時の思い出に残っているものが多く見ることができた。ただ、あちらこちらが工事中で、行きたいところへ行こうとしても、どやって行けばいいのかがわかりにくい。
ルーブル美術館は来たことがあるのだが、これ以降の場所は、初めて行く場所である。まずは、オペラ座。オペラを鑑賞するような時間もお金もないので、昼間に中を少しだけ見るチケットを購入。特に予約の必要もなく、すんなり入れた。
中は、豪華絢爛である。だが、オペラ座の観客席は、バルコニー席に1箇所だけ入ることができて、そこから内装を覗くのである。狭い場所に、多くの観光客がいるので、あまりじっくり見ることはできない。
オペラ座から外を見ることもでき、図書を置いてあるところなども見て回れる。地図を見ながら、いろいろなところを見ると楽しい。お土産屋もあって、このオペラ座で作ったハチミツを売っていることもあるらしいのだが、我々が行った時にはなかった。家内は、ボールペンを買っていた。
昼食は適当に食べるという計画であった。オペラ座の駅に降りてみるとベーカリーがあったので、ここで昼食にする。パンと飲料を選ぶだけなので、フランスでも時間がかからず昼食を食べることができる。
ここからエッフェル塔まではバス移動である。バス停でバスを待っていると、ペットボトルを路上で売っているどうやら中東系らしき男が、警官につかまっていた。どうやら、違法な販売のようだ。単に注意されるだけでなく、ペットボトルの水を全て捨てられていた。テロの警戒の一環だろうけど、ちょっと、その男がかわいそうに見えてしまった。
エッフェル塔は、前にパリに来た時には、登るのに並ぶとは知らずに、前まで来て、あまりの行列に恐れをなして、撤退した場所である。今回は、ネットで、最上階まで登れるチケットを予約購入してある。
行ってみてびっくり。何とエッフェル塔の周囲に柵が設けられているのである。塔に登る時ではなく、近くに行くためにも、セキュリティチェックがあるのだ。入る時だけではない。トイレにも銃を持った警官がいて警戒している。かなりものものしい警戒である。
予約まで少し時間があったので、まずお土産を買う。エッフェル塔に来たのだから、エッフェル塔のミニチュアを、ということで購入。時間になったので、エレベーターで上まで。そこから、またエレベーターを乗り換えて最上階である。このエレベーターが結構怖い。中が怖いのではなく、最上階から下に降りるエレベーター待ちの先頭で待っていると、下の方が近くに見えるくらい前で待つのである。後ろから押されたら大惨事というような構造である。テロ警戒も重要だが、安全対策も必要な気がした。
最上階で、シャンパンを飲む。まあ、こんな場所で売っているので、それなりの価格であるが、記念である。プラスチック製のグラスは、記念に持ち帰れる。さしがに、281mのところなので、景色は本当に小さく見える。
エッフェル塔を降りてから、前の公園を歩いたのだが、みんな本当にくつろいでいる。エッフェル塔の柵だけが、異様なのだろうか?この公園は、いいところなのだが、エッフェル塔のミニチュアを腰からぶら下げた男達が、それを押し売りしている。警官はいるのだが、見て見ぬふりである。オペラ座前の水売りは違法なのだが、ミニチュア売りは違法ではないのだろう。でも、観光客の立場からは、押し売りする連中の方を排除してほしいと思う。
エッフェル塔周囲の柵
トイレ入り口(この下にも警官)
エッフェル塔最上階から
エッフェル塔エレベーター
エッフェル塔前の公園
奇跡のメダイユ教会は、メダルで有名な教会のようだ。エッフェル塔前の公園を抜けたところのバス停からバスで移動した。本当に静かなところである。
この教会の近くに、ル・ボン・マルシェ食品館がある。デパート経営の高級食材店である。ここで、家用にいくつかの食材を購入。さらに、明日は朝早くからバスツアーに行くので、ホテルの部屋での朝食を購入。
買い物で手荷物が一杯になったので、バスで一旦ホテルまで戻った。
夕食は、安くておいしいという評判のブイヨン・シャルディエである。
20:00過ぎに着いたのだが、かなり並んでいる。だが、回転が速いのか、30分くらい待っただけで、入ることができた。注文は、テーブルクロスに書かれる。メニューも日替わりということだ。ビール、エスカルゴ、肉料理を頼む。大量のフレンチポテトと、結構硬い肉。正直、筋が多すぎて食べられなかった。
周囲を見ると、大勢で来ている客が多い。かなり賑やかである。喧噪といった方がいいかもしれない。老夫婦で来るようなとことではなさそうである。ちょっと期待外れであった。老夫婦には、もう少し静かなところがよさそうだ。
待ち行列
外観
注文のメモ
注文した料理
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