さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。
イタリアの電車は混むので予約しておいた方がいいというガイドブックの勧めに従って、ローマからピサへのチケットは既に予約していた。ローマ発6:45である。
ヨーロッパの電車は、出発が遅れることも多いが、なぜか出発時間が早まることもある、ということで、6:00頃にはローマ駅に着いておくことにした。
そうなると、必然的にホテルで朝食は取れないので、駅で何か買って、電車の中で食べる予定とした。朝5:30頃にホテルをチェックアウトする。翌日はフィレンツェ泊だが、明後日は再び同じホテルに戻ってくるので、1泊分の荷物を小さなスーツケースに入れ、それ以外の荷物はこのホテルで預かってもらった。そのおかげで、大きな荷物を持って電車で移動するという大変な思いをしなくても済む。ホテルにタクシーを呼んでもらうと、5分くらいでやってくる。さすがに観光都市ローマだ。タクシー網の整備はすばらしい。
駅まで10ユーロ。早朝のローマ駅に到着である。
ローマ駅では、早朝にもかかわらず人がたくさんいる。浮浪者風の怪しい連中も多い。
まず、掲示板で、出発電車のホームを確かめる。掲示板は、到着用と出発用がある。駅に大きな電光掲示板が2つあるのだが、片方が到着用で、片方が出発用なのである。到着用があるということに全く気付かず、自分たちの乗る電車が掲示板の中に出てこないので、あせった。
無事、出発用の掲示板で、自分たちの乗る電車を見つけるが、なかなかホームが表示されない。日本の場合、時刻表にホーム番号まで載っているのが当たり前だが、ヨーロッパでは、ころころ変わるのが当たりまでの要である。
待っている間に、車内で食べる食事を買いに行く。ローマ駅でもさすがに早朝に開いている店は多くなく、Chef Expressという日本でいう日本食堂のようなところかと思われるところで簡単な朝食を調達する。
出発15分くらい前になって、ようやくホームが表示され、1泊分の荷物の入ったスーツケース、朝食を持って電車に乗り込んだ。
乗り込んだ電車は、6:45ローマ発9:29ピサ着の直行電車(FrecciaBianca35334)。2等車だが、1車両2−2のシートなので、新幹線の普通席よりも広い。シート配置は、2×2の対面座席で、間に簡単なテーブルを広げられる。4人で旅行するには便利な構成である。
車内の検札は、事前にeチケットを印刷していたので、そのバーコードを車掌が読み込んで簡単に終わる。車掌以外に、拳銃を持った警官が3名巡視しに来て少しびっくりする。
車内で簡単な朝食を取り、出発が早朝だったので少しまどろんでいる間にピサ駅到着である。
3.4 ローマ3日目(バチカン美術館、買い物) | 目次へ | 3.6 ピサの斜塔 |