さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。
そろそろ昼食時なのだが、まずはフィレンツェへ行きたかったので、昼食は食べずに移動することにする。
まずは切符の購入である。長距離の移動に関しては、事前に日本でネット予約していたのだが、ピサ-フィレンツェ間は短距離であること、ピサの観光の時間が読めずどの電車に乗れるか不明だったことから、この区間は事前に購入していなかった。
窓口は、ガイドブックにある通り、長蛇の列である。自動販売機があったので、そこで買うことにする。駅には2種類の自販機がある。1つは予約済みのチケットの発行機である。これは予約番号を入れるとチケットを発券してくれる。最初、これが切符の自販機だと思ったら、うまく動かないのでまごついた。駅を眺めまわすと、違う場所に違う種類の自販機があったので、そこで切符をj買うことにする。キーボードで行き先の駅を入力すると、今から乗れる電車の時刻と値段が出てきて、それを選択。カードを挿入して購入という便利な機械だ。10分後の電車もあったのだが、荷物受け取りに時間がかかるといやなので、20分後の普通電車にする。
預けた荷物を受け取りに行く。ここで、半券を渡すと、預けた荷物とパスポートのコピーを返却してくれた。
荷物を受け取った時点で、1本前の電車に乗れる時刻だったが、次の電車を待つことにする。1本前の電車も普通電車なら乗ることができたが、どうも違う種類の電車のようで、追加料金とかなるとやっかいなので素直に待つ。
1本前の電車の後で、普通電車が来ると思い込んでいたのだが、これが大きな間違いであった。フィレンツェ駅行きの普通電車は違うホームから出るのである。これに気付いたのだが出発の5分前。ホームは階段を下りて違う場所にある。あわてて、移動して無事乗ることができた。
電車に乗る時は必ずホームを掲示板で確認すること、これが鉄則である。
普通電車は、本当に田舎の町をぬって進むという感じである。おばあさんが乗っていたり、若いあんちゃんが乗り込んで来たり、で特急列車にはない風情であった。
うとうとしている間にフィレンツェへ到着した。
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