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海外旅行右往左往

さえない中年夫婦が、慣れない海外で右往左往した海外旅行記。

3.4  ローマ観光3日目(日曜日)

ボマルツォ公園、チヴィタ・ディ・バーニョレージョ、オルヴィエートへの日帰りバスツアーに参加。

3.4.1 ホテルで朝から大騒動

 今日は、朝から日帰り日本語バスツアーを予約してある。朝7:50にツアー主催会社であるMybusのオフィスで集合である。ホテルの朝食は、7:00からなので、7:50集合に間に合わせるには、ちょっと慌ただしいから、と6:30に朝食ボックスをチェックイン時に予約していた。ところが、フロントへ取りに行っても、ない。そんな予約は受けていないのだという。チェックイン時のフロントの担当者は、少し頼りなかったので、心配していたのだが、当たってしまった。まあ、あわてて7:00から朝食を食べても、このホテルから集合場所までは近いので、何とかなるだろう。
 7:00まで、少し時間があるので、ついでに、明日から1泊2日で、バスツアーに出かけ、その後で、このホテルに戻ってくるので、明日の朝、スーツケースを2つ預かって欲しいというリクエストをする。
 すると、スーツケースを預かることはできない、と言われる。でも、また、このホテルに宿泊しに戻ってくるのだけど、とねばっても、ルールだからダメだという。どうすればいいのか、フロントに聞くと、ローマ駅で荷物を預かってくれるので、そこへ持って行って預けろ、という。このホテルは、一応、4星ホテルなのだが、評判が良くない理由がよくわかった。こんなことを言われるとは思わなかった。明日の出発は7:00である。今日のツアーの帰りは18:00予定だ。今日のツアーから帰ってきてから、荷物を整理し、19:00ごろにローマ駅まで行って、荷物を預けるしかない。
 まさか、4星ホテルで、こんなバカな話があるとは思わなかった。今日のツアーの到着が遅れて、ローマ駅で荷物を預けられなければ、明日のツアーで頼み込んで、スーツケースを持って行くしかない。朝から、アドレナリン満開で、疲れてしまうような話であった。
 5年前にイタリア旅行した時も、ローマで宿泊→フィレンツェに1泊→ローマで同じホテルに宿泊ということで、そのホテルでは、荷物を預かってくれた。評判の良いホテルだったのだが、今回はちょっと予算オーバーで予約できなかったのだ。仕方ないが、腹が立つ。
 ついでに、明朝6:00の朝食ボックスもリクエストして、7:00からホテルで朝食を食べてから、急いで出かける。

3.4.2 ボマルツォ公園

 荷物のことをクヨクヨ考えていても仕方ないので、気持ちを切り替えて、バスツアーである。今回の参加者は、我々夫婦と若いカップルの2組だけであった。
 このツアーは、添乗員付きだが、ガイド付きではない。つまり、現地では、ガイドなしで、自分たちで観光する。ただし、どんなところか、観光のポイントは、というような情報は、車の中で教えてくれる。現地でのガイドは、資格がないとできないので、こういう方式をとっているのだろう。
 まずは、ローマからノンストップでボマルマツォ公園へ。ここは、いろいろと不思議な彫刻がある公園である。せっかく来たので、一通り見て回ったが、何がいいのか、あまりわからなかった。

不思議な彫刻
不思議な彫刻

3.4.3 チヴィタ・ディ・バーニョレージョ

 次に、チヴィタ・ディ・バーニョレージョに向かう。町に入るのに、1本の長い橋を渡るので有名なところだ。丘なのだが、地盤が弱く、崩れているところも多いらしい。そんなこともあって、死にゆく町とも言われている。
 途中で、町が見渡せる場所で一旦停車。そこから見ると、確かに、崩落している跡がくっきりと残っている。
 町に入る前に、駐車場に駐車。ここにあるお土産屋は、割り引きがきくというので、少し購入。バスはここまで、らしい。我々は、バンなので、もう少し先まで来るまで運んでもらえる。途中の道は、結構な坂道だったので、歩くとつらそうだ。そこをスキップして車で行けたのは、人数が少ないツアーの利点である。
 とはいえ、町までの橋は自分たちの足で歩く必要がある。橋は混雑している。町では、なぜか、マンガのフェアをやっている。ここが、映画「天空の城ラピュタ」と関係があるというような話があるからだろうか?
 町は狭い。ちょっとした見晴らしのいい場所を1ドルの入場料を取るようにしているところとか、混雑していてなかなか入れない有料トイレとか、完全に観光地化していた。

確かに今にも崩壊しそうだ
確かに今にも崩壊しそうだ

町への入り口の橋
町への入り口の橋

なぜかマンガフェアをやっていた
なぜかマンガフェアをやっていた

1ユーロの入場料が必要な場所
1ユーロの入場料が必要な場所

つっぱり棒
つっぱり棒

3.4.4 オルヴィエート

 さて、いよいよツアーのメインのオルヴィエートである。ここで、まず昼食だ。我々夫婦は昼食あり、もう1組は昼食なし、のコースだったので、我々夫婦だけ、昼食の店へ案内してくれる。
 洞窟レストランである。入り口から、階段で下に下りるとレストランになっている。ツアーにしては、味、量ともに、まままあであった。

レストラン入り口
レストラン入り口

中は洞窟になっている
中は洞窟になっている

最初に出てきた盛り合わせ
最初に出てきた盛り合わせ

パスタ
パスタ

メインの肉料理
メインの肉料理

デザート
デザート

 昼食後は、町を散策。これが、思ったよりもきれいな町である。
 特に大聖堂が素晴らしい。素晴らしい外観と素晴らしい内装である。特に、外観は、正面からの外観も、横からの外観も、寄って見ることのできる装飾も全てが美しい。
 お土産屋さんも、センスの良い店が多く、街歩きが楽しめる。

大聖堂の外観(正面)
大聖堂の外観(正面)

大聖堂の外観(横から)
大聖堂の外観(横から)

大聖堂の装飾
大聖堂の装飾

大聖堂の中
大聖堂の中

きれいな町
きれいな町

お土産屋さん
お土産屋さん

 集合場所からかなり離れた町の反対側に、サンパトリツィオの井戸というのがあって、中に入れるという。歩くと20分以上かかるのだが、車ならすぐである。せっかくなので、中に入ってみることにする。
 井戸の中2重らせんの階段があり、片方は下り、片方は上りの一方通行である。つまり、一旦入ったら、底まで下りてから上ってこないと、外へ出ることができない。建物の上に上るという経験は多いが、下に下りるというのはあまりない。ちょっと不思議な体験であった。

井戸の入り口
井戸の入り口

上から見ても底は見えない
上から見ても底は見えない

下から見上げる
下から見上げる

3.4.5 荷造りしてスーツケースを駅へ持って行こうとする

 ツアーも終わり、ホテルに戻る。朝、大騒動だったスーツケースで、荷造りをして、テルミニ駅に預けに行く。フロントで、タクシーを呼んでもらうと、なぜテルミニ駅へ行くのかと聞かれる。チェックアウトもしてないのに、スーツケースを持って、テルミニ駅まで行くという行動を不審に思ったのだろう。このホテルで荷物を預かってくれないから、テルミニ駅に預けるのだというと、なぜ外部業者に預けないのか、と聞かれる。
 このホテルで預かってくれないのは確かなのだが、スーツケース1個17ドルで預ける業者があるらしい。なぜそのことを、朝のフロントは知らなかったのだろう、と疑問に思うが、わざわざテルミニ駅までタクシーを使い、お金を払って預けるよりも、ホテルから業者に預けてもらった方が楽である。
 なぜ、このホテルで預かってくれないのか、という不満は残るが、駅に預ける案よりははるかにましである。明日の朝、チェックアウトする時に振り出しに戻ると嫌なので、明朝のフロントへの指示を書いてもらって、そのコピーを受け取った。このホテルのフロントは、そこまでしないと信用できない。

3.4.6 夕食はイータリー

 とりあえず、スーツケースの件はお金で済みそうなので、夕食に出かける。日本にも店があるイータリーに行くが、あまりおいしくなかった。量も多すぎで、かなり残してしまう。
 途中でオーダーするのが面倒なので、料理の量もわからずに、つい最初からオーダーしてしまったのだが、反省。次からは、オーダーしすぎないように注意しよう。日本のイータリーの方がおいしいのは確かである。